“普段着にきものを着る”というからには、家の中(労働)とか、ちょっとしたお使いに、耐えてくれないと成り立ちません。
どんな場合にも共通しますが、腰ひもさえしっかりしておけばそんなに神経質にならなくてもいい。あぐらかいたって崩れません(崩れるけどすぐ直せる範囲)。
そうなると、結局「どうやって直すか」これに尽きるんじゃないでしょうか。襟元、おはしょりがきちんとなっていれば、大抵問題ないでしょう。
慌てず騒がず背中心を引っ張る(詰まった衣紋が抜ける)、身八口から手を入れて上前、下前を引っ張る、おはしょりの余分を一旦帯の中に入れ込み、適当量を出す。「直す」と言えばこんな感じ。
細かいことを言えばもっとあるけど、まあ結局は「人形じゃあるまいし、生きた人間が着てるんだ。崩れるのが当然じゃん」と思えば、だいじょうぶ〜!
● 究極の普段着(部屋着)
新宿マイシティのお気に入りの呉服屋、津田屋さんで20%オフで買った会津木綿前掛けとウールであったかくつろぎ。見た目も暖かそうでしょう?
これに上っ張りか割烹着で、家事も心配なくゴキゲン。このままお昼寝してしまった。ぬくぬく。家の中なもので、帯をしていませんが許して下さい。あと写真では見えていませんが、
足袋はあったか足袋形靴下。小豆色なので、今着ているウールにぴったり。お出かけもOKでした。足袋形靴下って優秀なんだなあ、もう一足買いに行こうっと。
さて、こっちは何年か前に沖縄へ親と旅行に行った時に買った、沖縄チックな対丈で短い袖のきもの。
これに沖縄のみんさー織りの帯でバッチリ!木綿だからザブザブ洗えるし、陽気な島むすめの気持ちになれます。♪しまう〜たはかぜにのり〜♪と
オキナワンミュージックの一つも、口をついて出てくることでしょう。この素晴らしいきものがなぜマイナーなのか、よく分からないけど、そのまま外に出るのに
勇気が要るからでしょうかね?着心地良くって手入れも楽、最強の部屋着であることは間違いないっす。でも木綿の単なので、冬以外が良さそう(上っ張りや前掛けを付け、
冬でも着てるけど)。
手触りは芭蕉布っぽい、いや麻か?それとも実はポリか?という、サラッとしたタイプの物ももう一着ある。これは連れへのおみやげの筈だったのに、小さすぎた。
Lieが着るしかないな〜、くくく。
● 冬を暖かく楽しく
なるべくお金を掛けないで、洋服とも兼用できる小物を使ってと、暖かくお出かけするやり方。この時点で、例のきもの地っぽいコートは失格ですね。高価な割には寒い。やはり
ウールやカシミヤには敵いません、洋服用ショールなどを駆使しましょう。ご紹介するほどのアイデアでもありませんが、こんなもんで結構快適です。
・まず、薄手の足袋形の靴下を履き、その上から足袋を履く。暖かい上に足袋がピシッと皺無く決まるオマケが付いて、お気に入りの方法。
・肌着は遠赤外線効果で薄くても暖かいという、半袖のもの。襟ぐりの深いタイプは、下着の若い人用コーナーにあります。
・裾除けは二重にする。これで結構暖かくなってきたぞ。モスリン+ポリを愛用してますが、正絹だともっと良いんでしょうね。
和装用ウールorカシミヤコートを持っていれば、そんなに工夫しなくても良いのかも知れないけど、こういう下準備をしてからショールやマフラーを纏えば、
なかなか暖かくて楽しいです。ショールという物は、時間がなかった等いろんな理由で帯結びに自信がない時には隠せるし、優れものです。洋服用でも袖がたっぷりしていれば
和服のコートに使えると思います。洋服コーナーバーゲンに行って探そうっと。和装用のコートって信じられないくらい高いし、なんかセンスがLieは好きになれません。インバネスは憧れるけど。
● 着たい時にすぐ着たい
「さあ着よう」と思った時に小物があっちこっち行ってると、集めるのによけいな時間が掛かります。和ものの美しさにうっとり出来、かつ機能的にまとめるには?
帯締め、帯揚げ、半襟などばらけやすいものは小ダンスに収納し、衣桁の下に置く。お盆のような平皿に並べるのも一手だが、埃被りそうなので置きっぱなしに出来ない。
風呂敷か何かを被せて置いても良いが、どのみち全部入りきらない。ということで、小ダンスにしてみた(左写真は半襟)。
今日はどの半襟、帯揚、帯締にしようかな〜なんて選ぶのも、極楽きもの生活の楽しみ♪着る前日に、必要なものを一揃え、衣桁に掛けておくともっとラク。
● 夏を快適にお洒落に
Lieにとっても初めてのきもの夏体験。まだ雨ばっかりですが、現状はこんな感じ
・絽…右は横浜高島屋で買ったポリ絽です。ポリにもいろいろあるそうで、東レシルックはサラッとしてつるつる滑らず、高級品なんだって。
確かにこのシルックは、サラッとしていて涼しい。風が吹けばすうーっと肌を通る網戸感覚。帯周りは暑いけど、これはしょうがないかな〜(諦)。
・襦袢…馴染みの呉服屋から薦められた麻とポリの混紡長襦袢は、サラッとして素晴らしい着心地!足にまとわりつかないし、洗濯機でガラガラ洗ってそこら辺に
干しておけばすぐに乾いて皺にならない。もしかして夏のポリきものが暑いんじゃなくて、今まで襦袢が暑かったのかも。ポリ見直したわ。
● 着付け小物は最小限がよろし
静止して写真に写るモデルさんとは違い、動けば乱れる、外に行けば暑し寒し、でも苦しいのはイヤ!ラクになる方法があります
・最低限の着付け小物…いろいろなものを身に付けるから、着付けに時間が掛かるし面倒くさくなる、しかも小物を揃えるだけで結構な額になる!
けっこうあります、無くても問題無いもの。補正も下着も最低限にしよう。
※下は、あくまで「普段着には無くても大丈夫」で、かつ「きもの用途にしか使えない小物は不経済だからイヤ」という観点から書いたものです。
「寒い」「肌襦袢でお洒落したい」という時には「暖かい肌襦袢」「お洒落な肌襦袢」使いたいし、「礼装用の重たい袋帯を締める」時には
「帯仮止め用紐」を使った方が結局は早くてラクで綺麗な着つけになります。
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よく言われる必要な着付け小物 足袋 和装ブラジャー 肌襦袢 裾除け 腰パッドなどの各種補正具 長襦袢orうそつき コーリンベルト1 紐1 伊達締1 きもの(長着) 襦袢ときものの衿仮止め用クリップ(クリップ1) 腰紐(紐2)orウエストベルト コーリンベルト2or胸紐(紐3) 伊達締2 帯板 帯 帯仮止め用クリップ(クリップ2,3) 帯仮止め用紐(紐4,5) 帯枕 帯揚 帯締 草履等履き物 |
最低限ラクラク&安々小物 足袋 背中が大きく開いたタンクトップ さらし布 裾除け 補正用タオル(礼装時のみ) 長襦袢orうそつき 紐1 きもの(長着) 襦袢ときものの衿仮止め用クリップ(クリップ1) 腰紐(紐2) コーリンベルト1もしくは胸紐(紐3) 伊達締1 帯板 帯 帯仮止め用クリップ(クリップ2,3) 帯枕 帯揚 帯締 草履等履き物 |
肌襦袢
襟ぐりが広く開いているタンクトップで十分。わざわざ買わなくても大丈夫、絶対必要なものではない。
同じく和装ブラジャーも、タンクトップの上から晒しを巻けば不要。晒しは800円くらいで有り余るほど買えます。洗濯も簡単。ブラと違って一生使えるし、
他のものに転用も可。汗取りにもなって一石多鳥!Lieだけのアイデアかと思いきや、「茶席のきもの入門(世界文化社)」という本にも記載あり。
巻く時は上からずらしながら巻いて胸部を押さえるのが(右写真)コツ
補正
胸部を押さえて平らっぽくする以外、普段着には補正は特に必要なし。よほど西洋人体型(胸ボン、ウエストキュキュッ、腰バーン)の人じゃない限り。
そういう意味でも、腰で重なりのあるうそつきは、補正代わりになって長襦袢より○
コーリンベルト
身幅が自分の身体に合っているきもの(誂えたものとか)なら、要らない。でも身幅が狭くて衿が広がってきたり、
バチ衿で胸元が決まりにくかったりする時には、すごく重宝というか必須。でも個人的にはあまり好きではない。ピンチできものを挟むと、生地が微妙に傷むから
紐類&伊達締
正絹かモスリンのものがよく締まって緩まない。汗をかくシーズンには白か淡い色にした方が、色移り防止の点で無難
帯枕の形にはこだわろう(右写真)
成人式に使った帯枕しか持っていない人もいると思うけど、お太鼓を結ぶならお太鼓用の枕が良いです。あんまり上のカーブが急だったり、
小さかったり、また軽すぎたりすると、お太鼓の形が決まりにくい。成人式用の枕は変わり結び用なので、お太鼓には小さすぎます。バーゲンで千円前後だから
じっくり好きなのを選びましょう
● 荷物を少な目に
きものの時、荷物が多いのはウザイ。とはいえ、例の「佐賀錦草履&バッグセット」などに見られるバッグでは、小さすぎて何にも入らない。こんな手があります。
(普段使いのバッグはこちら)
・帯と伊達締めの間に入れてしまう…けっこういろいろ入れられます。携帯電話がお薦め!(実例はこちら)
・ポケット付きの帯板を選ぶ…帯と体に挟まれて、意外と落ちません(脱いだ後忘れないように注意)。切符、イオカードなど各種カード、鍵など。鍵には鈴を付けると落ちた時分かりやすい、根付けを付けると外に出てしまっても可愛い(やったことないけど)。
・荷物はとにかく風呂敷に包んでから…解く時、見た目に優雅
・お茶用の袱紗挟みに入れ、それを帯に挟み込む…やったことないけど、紙幣と多少の小銭ならいけるそうです。お太鼓結びに挟み込むそうだけど、これが出来ればプロっぽい感じ
● 普段着的素材
多少汚れてもOKというと、洗える素材ってことですね。
・ポリエステル…“洗えるきもの”というと、真っ先にこれが思い浮かぶ人、多いんじゃないでしょうか。見た目には絹と区別つかないので「きものはやわらかものじゃなきゃ、イヤ!」って人にはいい。
なんか安っぽい柄が多い、まだ春なのに足が汗ばむ、冬はぺったりと寒い、静電気はすごい。特に、安い物はそうなってしまう。以上の欠点はあるけど、普段使いに強い味方であることは間違いない。でもあまり高い値段だとLieは買う気がしない。
・木綿(超お薦め!)…家で洗えるきもの、ポリしか無いんだろうかと探した末に出会ったのがこれ、コットンです。よく考えてみれば洋服の普段着だって、これですよね。灯台もと暗し。
これもブランド木綿「久留米絣」なんて選ぶと、ウン十万円(ヘタすると何百万円!)が吹っ飛びますが、メーター数百円クラスの物もまだまだ健在です。仕立て代の方がよっぽど高いので、自分で縫える人は極楽ですね。
肌に馴染む優しい着心地、お財布にも優しい天然素材、浴衣もこれでキマリ!とユザワヤに走ったLieの顛末はこちら
・ウール(お薦め!)…単なのに暖かい。と同時に足にまとわりつかず意外に涼しい。ざっくりした風合いの素朴なきもの、ウール。虫に食われる心配があるので、これとポリだけタンス棚を別にしています。
洗濯具合はこちら。
● 昼寝は大丈夫か
きものでお昼寝、とても気持ちヨシ。でもいきなり寝ると起きた時にきものが乱れまくっていて、直すのに手間が掛かります。そこで、帯を
・半幅帯に付け替え、背中が痛くないように結び目は上(お腹側)にする。帯は貝の口結びがピッタリ
・帯を取ってしまい、伊達締めのまま寝る
抜いた衣紋がぺしゃっと潰れますが、直せる範囲です。
● 料理を作る時は?トイレ掃除とかは?
汚れそう、と思ったら、割烹着を着れば恐いものなし!膝が隠れるくらいの丈があれば完璧。Lieは、膝ギリギリくらいのものを商店街で七百円で買った。けっこう安くて可愛いものがあります。
タスキ掛けは見てて格好良いし、シブイ前掛けやフリフリのブリッ子エプロンと組み合わせてもOK。でも前面の汚れには無防備。なので割烹着とは好みが分かれるところかな。
いずれにしても実際に食べる時には取らないと、なんか所帯じみてしまいますね。
● 足袋を汚すのは嫌だ
白さが眩しい足袋。これは出かける時にしかLieは履きません。家の中はもっぱら裸足か靴下です。涼しいし温かいし。色足袋はまだチャレンジしたことがないけど汚れが目立たなくていいんじゃないかな。
足袋の形の靴下(タビックスとか)は薄手の物一足\300、厚手の物\600と手頃。薄手の物は滑って歩きにくいけど厚手の物は大丈夫。色柄物が多いので、ウールなどカジュアルなきものに
合わせれば、なんかきもの達人って感じがします